YASHIRO HAIR PRJECT
<<髪の健康知識>>

 

髪は1ヶ月に1センチ伸びる

 友だちと比べてみて、自分は髪の伸びるのが速い、あるいは遅いと感じた経験はありませんか。髪の伸び方は一様でなく、かなりの個人差があるとされています。

 日本人の標準は1日0.3〜0.4mmとされ、平均すると3日で1mm、1ヶ月で1cm、1年で12cm伸びる計算になります。その伸び率は気温や日差し、体調やストレスによって多少変わり、一説によると、1年でトータル10%もの上下差が出るそうです。それでも、最も伸びて年間13cmあまりですから、ショートヘアから腰のあたりまで伸ばそうと思えば、4〜5年かかることになります。「そんなはずはない。私はもっと長く伸びている気がする」という人は、髪の伸びるスピードが速いと考えられます。

 髪は一般に、男性よりも女性のほうが早く伸びるといわれています。これは、女性ホルモンが髪の成長に影響しているためでしょう。最近は、女性であっても男性と同じような状態で薄くなってしまう人が増えていますが……。

 女性はよくご存知でしょうが、皮膚の表面には古い角質があります。これがいつまでも表面に残っていると、肌がくすんだように見えたり、化粧のノリが悪くなってしまいます。古い角質は、内部で生まれた新しい細胞と入れ替わるようにしてはがれていき、このサイクルを「ターンオーバー」と呼びますが、だいたい1サイクルが28日。そして、歳を取るとともにかかる日数が増えていきます。

 髪も皮膚の一部ですから、新陳代謝が衰えば、伸びるスピードがそれぞれ遅くなるのは当然です。

 髪の伸びるスピードを決めているもののひとつに、増殖因子があります。増殖因子とは、細胞から分泌される小さなタンパク質です。さまざまな種類があり、増殖に効果があるだけでなく、逆にそれを抑えたり、細胞の移動にも関わっていることがわかっています。また、濃度によって違った効果が出る場合もあります。しかし、どの増殖因子がスピードに影響しているかは、まだはっきりとしていません。もし、増殖因子が特定できれば、強力な育毛剤ができることでしょう。

 ところで髪は、伸びるにまかせたままにすれば、どのくらい伸びるのでしょう。普通はヘアサイクルの成長期は長くて7年ほどですから、せいぜい伸びても90cm程度です。

 ところが、ギネスブックを調べてみると、世界一長い髪の持ち主はタイの人で、515cmの長さになったそうです。それで驚いてはいけません。世界一長いヒゲは、ノルウェーの人でなんと533cm、髪よりさらに長い記録が残っています。髪が4mを超すには、40年近い年月がかかるわけで、このタイの人はなんらかの原因で、髪の成長スピードが人並みはずれて速く、かつ、成長期が長期にわたって続いたのでしょう。

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